お盆真っ最中ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか??
私は、どこへ出かけるでもなく、自宅でPC作業です・・・。
11月の発表会に向けて、
生徒さんのピアノ伴奏譜と、アンサンブル譜を書いています。
さて、今回のオススメ動画は、
フォーレ作曲の「シチリアーノ」です。
生徒さんに、「次の発表会で、何の曲を演奏したいですか?」と聞いても、
フルートの曲を知らないという方が多いんですよね。
なので、発表会でよく演奏される定番の曲を紹介していこうと思いまして、
その第一弾が、フォーレ作曲の「シチリアーノ」です。
私は、タイトルを「シチリアーノ」と書きましたが、
「シシリエンヌ」や「シチリアーナ」などとも呼ばれています。
「シシリエンヌ」はフランス語で、
「シチリアーナ」はイタリア語の男性名詞です。
どれでも正解なのですが、
中学生の時に初めてフルートの曲集を買ってもらったのが、
ドレミ楽譜出版社から出ている、衛藤幸雄さんが編集の「フルート名曲31選」で、
この曲集の1番に入っているのが、「シチリアーノ」なのです。
これが「シチリアーノ」という表記なので、
私の中では「シチリアーノ」になってしまいました。
フォーレはフランスの作曲家なので、「シシリエンヌ」と呼ぶのが正解かもしれませんが・・・。
まあ、そんな話は置いといて。。。
この曲は、もうフルートの定番中の定番曲になっていますが、
元は、1893年にチェロとピアノのために書かれた曲で、フルート曲ではないんですね。
その後、戯曲「ペレアスとメリザンド」の中で、
この曲がフルートを主旋律にして登場したことで、
フルートの名曲としても、永く愛されています。
「シチリアーノ」とは、シチリア島の古典舞曲の音楽形式で、
八分の六拍子において、
独特なリズム(付点八分音符+十六分音符+八分音符)が特徴です。
同じ曲集の16番に入っているバッハ作曲の「シチリアーノ」も、
同じリズムが使われていますよね。
演奏する方としては、この特徴的なリズムが非常に難しいのですが、
それ以外は、音もそんなに高くないですし、
速いパッセージもないので、
比較的、挑戦しやすい曲なのではないでしょうか?
フルート吹きなら一度は演奏しておきたい、そんな名曲です!
動画は、パトリック・ガロワさんの演奏です。
フランス国立管弦楽団の首席フルート奏者を経てソリストとなり、
日本でもとても有名なフルーティストです。